理事長ご挨拶
一般社団法人次世代FVC研究所の代表理事の丸田と申します。
昨今、農産品に関わる流通経路・サプライチェーンが多様になってきています。以前は生産者から実需者が直接仕入れるということは非常に少ない事例でしたが、近年はそうした取り組みが珍しくなくなりました。
私自身も、水稲生産の農業法人を経営していますが、実需者の方、卸売りや商社、系統農協の方など、様々なプレイヤーが目前を行き交い、ビジネスモデルも多種多様になっています。そうなればなるほど、川上から川下までのそれぞれの立場についての理解が必要になってきます。まさにそれが「フードバリューチェーン全体を見据えた農業経営が不可欠なのだ」と身をもって感じています。
農業の在り方をフードバリューチェーンと共に考えていくという視点を私たちは、大泉一貫先生から学び、これまで10回にわたり、「大泉先生を囲む会」という勉強会を開催してきました。
その会に参加した有志が中心となり、次世代の農業の在り方を考え実践する、一般社団法人次世代FVC(フードバリューチェーン)研究所を立ち上げるはこびとなりました。
フードバリューチェーンとは、農産品を生産する農業事業者と消費者を価値の連鎖(バリューチェーン)でつないでいくことを意味します。フードバリューチェーンに関わるすべての者が、相互に価値を認め合い、持続可能な経営ができる環境の構築することが目標になることを大泉先生から学びました。
フードバリューチェーンという考え方を世に広め、フードバリューチェーンに関わる全ての皆様にとって有意義な研究、そして情報発信をしていきたいと考えています。ぜひ、FVC研究所にご支援を賜りますようお願い申し上げます。
令和2年11月吉日
一般社団法人次世代FVC研究所代表理事 丸田洋
丸田 洋
プロフィール
株式会社 穂海耕研 代表取締役
東北大学工学部卒業後、ガスタービン発電機の開発、スキー場勤務を経て、2005 年に就農。
同年、(有) 穂海を設立(現:(有)穂海農耕)水稲栽培と作業受託業を行う。
2011 年には集荷・販売、コンサル業務 を行う(株)穂海を設立。
就農当時から工程管理の必要性を感じ 07 年、日本で初めて JGAP 団体認証(穀 物)を取得。 現在は ASIAGAP 穀物 Ver.2.2(認証番号 MIC-S-A150000007)認証農場でもあり ASIAGAP 上級指導員 としても活躍。平成 29 年度未来に繋がる持続可能な農業推進コンクール「GAP 部門」で農林水産大臣賞 を受賞。
役職 (2020 年 8 月現在)
- 農林水産省農林水産技術会議評価専門委員
- 上越市食料・農業・農村政策審議会委員
- 東京農工大非常勤講師
- 新潟県農業法人協会副会長
- 農林水産省 農業分野におけるオープン API 整備に向けた検討会委員
組織体制
名称
一般社団法人 次世代FVC研究所 所在地 東京都世田谷区
役員
代表理事 丸田 洋 株式会社 穂海耕研 代表取締役
理事 上杉 登 元三菱商事アグリサービス(株)代表取締役 元(一社)全国肥料商連合会 会長
監査役 光井 將一 大阪大学大学院 招聘教授
顧問
大泉 一貫 宮城大学名誉教授